工事情報共有化ツール SPIRIT(スピリット)

SPIRIT(スピリット)は、工事情報の見える化、着工許可手続き電子化による業務効率化などを目的とした、工事情報共有化補助ツールです。

特長

多様な様式で進捗データを管理

建設業でよく用いられる星取表タイプの進捗表に、簡易な操作でマークを打ち込みます。タスク単位のリストタイプ、ガントチャート形式のカレンダータイプも選択できます。

予定表作成や着工手続も
電子化・簡易化

進捗表に入力したデータから予定表が作成できます。出力形式はご要望に合わせてあらかじめカスタマイズすることが可能です。工事予定の電子承認も簡単な操作で実施でき、日々の管理の効率化に役立ちます。

多様な進捗レポート

入力データから、イナズマ工程表(進捗状況が一目でわかるように下向きの直線でつないで示すもの)やグラフ、エリアカテゴリごとの進捗率一覧、残工事リストなどの各種レポートを出力できます。

入力権限の細分化が可能

プラント、カテゴリ、作業担当(役割)毎に入力・承認権限を細かく振り分けることができ、可能な入力範囲を指定できます。

ニーズ対応の多彩な実績

現場のニーズに応えて機能を追加することも可能です。2016年のサービス開始以降、データ添付、メール送信時のフラグ設定、誤入力防止警告、日常バックアップ、即時アクセス、ネット切断時のオフライン操作、各社に合わせたセキュリティ強化など、多彩なニーズに対応し、ノウハウを培ってきました。

SPIRITの概要

SPIRITは、形に残りにくい工事サービス業務を星取表タイプの進捗表で表現・見える化し、掲示板などを通じて関係者全体で情報共有できるようにするツールです。システム上での電子ファイルのやり取りも可能で、ファイルの共有漏れ防止などにも役立ちます。大型定期修理工事の全体取りまとめはもちろん、タンク開放点検工事や定期事業者検査の実施時期確認、施工時の記録保管など、さまざまな用途で活用が可能です。

SPIRITは特に、次のような課題の解決に力を発揮します。

  • 大型工事における工程遵守、管理強化
  • 施工忘れ・納期遅延などのトラブル防止
  • 担当者ごとにローカル化・点在している工事情報の整理・集中・共有。それによる現場対応力の向上
  • 進捗表、予定表などの資料作成に関するデスクワークの効率化(現場監視の比率向上と担当者の負担軽減)

事例

プラント全般(定期修理工事)

進捗管理・着工手続を電子化し、関係者全体で情報を共有

大型工事では、工事進捗・検査進捗・翌日作業予定表や、火気使用・入槽許可状況など、さまざまな情報の管理が必要となります。従来はこうした情報が、紙の書類やメール、朝礼での口頭連絡など、複数の媒体を通じてやり取りされてきました。これに起因して、連絡事項の聞き逃しや、情報の紛失など、問題が発生するケースもありました。
こうした情報管理をSPIRITに集約することで、全体の動き(進捗・遅延状況、明日の予定、火気・酸欠の状況など)をスムーズに共有できるようになりました。

プラント全般(タンク開放点検工事)

長期スパンの法令期限、進捗管理を一元管理化

タンクの開放点検工事は、2年から8年の周期で定期的に実施する必要があります。また、設備オーナーの設備管理、製品の配給、耐久評価、施設管理など役割に応じて複数部署の連携が必要となることも特徴です。これらをSPIRITを用いて一元管理することで、より確実な管理を実現するとともに、効率化につなげています。
進行中の工事についてはもちろん、過去に実施した各工事の進捗状況(工事発注、消防申請、開放点検の段取り、残油移送、補修状況等)や、遅延が発生した際の原因データなどをシステム中に保持しています。これらの情報は、設備オーナーの各部署を含む関係者間で共有しています。

実績

  • 工場全体での情報共有
    お客様や他社の元請を含め、SPIRITで一括管理(36件、2023年10月現在)
  • 一部エリアをお客様&当社で情報共有
    工事情報を公開し、お客様&当社間で一部エリアの情報共有(26件、2023年10月現在)

よくあるご質問

同じ情報を複数人で同時に編集することはできますか?
複数のログインユーザが同時に編集することは可能です。ただし、同じセルを同時に編集した場合は、後から入力された情報が優先されます。

行ごとに入力担当者を決めて運用することで、2重編集を防ぐ対策を実施しています。

どのような流れで運用準備を進めていくのですか?
専門スタッフがヒアリングを行い、ニーズに合わせて運用方針などを決定していきます。

SPIRITは、現場のニーズに合わせた運用設計が必要です。当社の専門スタッフとのお打ち合わせを通じてイメージを掴んでいただき、ヒアリングを経て、現場のニーズに合わせた操作マニュアルや運用手順を当社からご提案します。手順の概要は以下の通りです。

運用準備の概略フロー

  1. 概要説明・要件確認
    専門スタッフがSPIRITの概要・機能を説明します。イメージを掴んでいただいた後に、ヒアリングにてニーズを確認しながら、運用方針を決定していきます。
    基本的には、計画から終了まで専門スタッフが管理支援を行います。
  2. 導入範囲の決定
    要件定義で利用する機能、工事範囲などを確認し、導入スケジュールをご提案します。
  3. ご提案・お見積
    運用方針が決定次第、それに沿った運用マニュアルをご提案します。
  4. 詳細工程の作成
    システムを利用する施工会社に、工事の詳細工程を作成いただきます。
  5. データ登録・サイト環境配付
    当社の管理者がシステムにデータを登録し、プロジェクトサイト(本番環境)を構築、URLをお客様に提示します。
    本番環境を活用し、運用開始前にシステム操作へ慣れていただくため、オンラインや対面での操作説明を行います。
  6. 運用・データ保守支援
    運用期間中は、システム操作およびシステムに関するお問い合わせなどに適宜対応します。