CAEとは「Computer Aided Engineering」の略で、コンピュータを利用したシミュレーション・解析のことです。
設備の設計・メンテナンスを行ってきた知識を活用し、条件から解析モデルの構築、CAEによる解析、計算結果の考察・提案を行っています。

特長

困難な測定・計算が可能に

手計算が困難な複雑形状の装置等の強度計算、測定が困難な現象をコンピュータ上で再現し、設計に活用します。

試作・実験不要

コンピュータ上で形状を再現し、解析を行うため、試作・実験にかかるコストを削減できます。

CAE解析の概要

設備の改造・補修工事にあたり、必要に応じてCAE解析による流体解析、構造解析を行っています。水と油が混ざった状態における流れ計算、キャビテーションや凍結が発生する恐れがある配管内の液の流れ計算や、複雑形状の強度計算など、手計算を行うのが困難な場合、CAE解析で設計を支援します。
これまでに石油化学系のほか、製鉄、非鉄金属などのプラントで適用実績があります。

構造解析事例

機器吊り上げ時の応力を求め、吊り上げ時に機器が壊れないかを確認しました。

機器吊り上げ時の応力分布

流体解析事例

強風が吹いたときにソーラーパネルが受ける力を求め、ソーラーパネルや架台が破損しないことを確認しました。

強風時のソーラーパネルにかかる圧力分布

実績

  • 塔や大型装置
    吊り上げた時に、つり上げ用のラグ部分が強度不足になる心配が生じたため、構造解析で強度計算を行い、強度が足りていることを確認。
  • 大型ディーゼルエンジン
    高温の排気ガスが排出されるマフラーから6m離れた作業スペースの温度を熱流体解析で求め、作業スペースが高温にならないことを確認。
  • タンク・配管類
    タンクや配管類の圧力損失を熱流体解析で確認。
  • フランジとガスケット
    フランジ締結時にガスケットにかかる力を構造解析で算出。
  • タンク
    重油・軽油・ガソリンなどの受入れ時のタンク液面の様子を熱流体解析で確認。